繁盛店に学ぶ−第7回−有限会社 石のヤマカタさま−岩手県葛巻町【前編】
訪問した会員さまの情報をお知らせしてまいります。今回の会員紹介は、岩手県葛巻町
の有限会社 石のヤマカタ様です。
石のヤマカタ様では、1)国産材を中心に、2)シンプルなデザインのお墓を、
3)自社加工で製造・販売しておられる会員様です。チラシ、カタログなどのツールを
使った営業活動を日々展開されている、営業の山形尚之氏に訪問当日お話しを
伺うことができました。業界内では、他業種からの進出に伴い各店舗の営業力UPに
尽力されている石材店が少なくないようですが、目下、石のヤマカタ様では4)技術の
習得のための資格の取得にも同時に励んでいます。(尚之氏は、現在石張り検定
に挑戦中。お墓ディレクター・お墓相談員の資格は、すでに取得済み)
このように、上記の4つのポイントから見れば、石のヤマカタ様の動きは尚之氏本人も
語るように《周囲の石材店の昨今の動きと逆行した動き》といえるのかもしれません。
しかし、それは中国情勢の不安定等を鑑みて”10年先を見越した”方向性であるとのこと。
さらに今回の取材を通して、企業理念である「全呼吸型墓地で安らぎの墓地空間
づくり」の真意が分かったように思います。 それでは具体的に、広告宣伝活動・
営業活動について、尚之氏に伺ったお話を元に紹介していきたいと思います。
●広告宣伝活動
一般ユーザーへのアプローチ方法として、春の彼岸前の時期に新聞折り込み
チラシを出しているとのこと。(下記の写真を参照)チラシ表面には、施工例や
デザイン、石種の紹介など商品に関する情報が掲載されており、裏面は企業案内を
中心とした石のヤマカタ様の品質・サービスについての情報、さらに岩手県の姫神山
から採れる「姫神小桜」について紹介されています。
「お墓は受注生産で作られるもの。単純に商品と価格が並んでいるようなチラシには
したくなかった。」とは、チラシの校正を手掛けている尚之氏の談。
↓石のヤマカタ様チラシ(表面)
↓石のヤマカタ様チラシ(裏面)
●中小企業経営革新計画の岩手県知事承認モデル
チラシ裏面の中心となるのは、やすらぎの墓地空間=「全呼吸型墓地」の紹介です。
これは、従来 石張りによって施工され、地面をコンクリートで塞いでいるお墓とは異なる、
通気性と透水性に優れた新タイプのお墓です。石張りされていた部分には天然の砂や、
石を使用することによって納骨堂に水と空気を送るように構造されています。これは
墓相学の『地から徳を得る』という考えを元にしたものだそうです。
この「全呼吸型墓地」の普及と販路拡大を含む計画は、岩手県の経営革新計画
(平成11年から県は承認を行っており、承認を受けた企業は平成18年3月現在で
200社を超える)に平成17年4月に申請し、見事 岩手県知事モデルに承認され
ました。承認を決めるプレゼンテーションに一人で臨んだ尚之氏は、部屋に入ると
審査員15名が自分を囲む状況が待っていたことについて、「聞いてる話と全然違って
いて、面食らってしまった。でも無事承認され、石材店では初の承認だという話しを聞いて
大変有り難く、嬉しかった」と当時を振り返りながら喋ってくれました。 さらに今回
「独自の商品開発、技術開発を行っている企業」として200社から選ばれた50社の
事例が紹介されている”いわてイノベーションカンパニー50”にも選出されました。
↓
※上記リンクより紹介ページをダウンロード可能です。
現在は営業品目を100%この製品に切り替え、その製造と販売にあたっているとのこと。
今後はインターネットも活用し、幅広い視野での販促活動も予定していることでした。
『空間の究極は霊的空間である』
尚之氏によれば、この計画のきっかけとなったのは ある書籍に掲載されていた上記の
言葉だったといいます。霊的空間=お寺や墓地といった空間づくりの仕事に携わっている
自分自身\にとって、強く感銘を受けた言葉だったといいます。ここに、冒頭に挙げた理念
の真意が有ったのだと感じた次第でした。
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